募集をかけても入居が増えない

募集をかけても入居が増えず、空室が増えてきた・・・

そのような時は以下の数値で原因分析を行います。

 

1~4に行くにつれて逆三角形のように減るのが理想ですが、どこかが急にしぼんでいたり、そもそも1の値が少ない場合、その点が改善ポイントになります。

 

(1)反響数が少ない場合:物件が入居予定者の目に触れる機会が少ないことを表します。

(2)内見数が少ない場合:同等条件の競合物件を超えるポイントが少ないことを表します。

(3)申込数が少ない場合:現地で落胆してしまうポイントがあることを表します。

(4)成約数が少ない場合:入居審査が厳しいことを表します。

理想の数値へのアドバイス

■ 目に触れる『間口』はきちんと確保できているか

昨今インターネット検索で物件を調べることが主流になっています。

掲載しているポータルサイトが少ないと、目に触れる『間口』が少なくなってしまいます。

現在の仲介業者が時代にあった募集が得意かどうか見極める必要があります。

 

■ 競合物件と比べて『弱み』が少なく、『強み』が多いか

インターネットで物件を調べる際、入居者は必ず条件で絞り込みを行います。

家賃・設備・面積(間取り)の順で入居者の優先度が高いため、競合物件と比較し『弱み』を減らし、『強み』を増やす工夫が必要です。

まずは不動産経営としてはリスクの低い、設備から手を付けることをおすすめします。

また、掲載される写真や間取り図も入居者の目を引くポイントなので、仲介業者がきちんと力を入れているか確認してみましょう。

 

■ 想定入居者層をきちんと狭めているか

誰にでも住んでほしい物件は、誰にも魅力的に映りません。

立地、部屋の広さから適した想定入居者層を見定めるとともに、その層に刺さるプラスアルファの差別化要素を加える必要があります。

 

■ 審査基準が時代に合っているか

少子高齢化が叫ばれる昨今、単身高齢者や外国人の入居希望が増えています。

柔軟な入居審査基準にできていない場合、競合物件に入居希望者が流れる可能性が高くなります。

保証会社や定期借家を利用する等リスクに備えることで、入居者審査基準も下げることができます。